BSアンテナと地デジアンテナの設置については電波的に衛星波か地上波という違いがあります。
その信号の性質の違いから受信方法も異なりアンテナ形状も異なります、そうなると視聴をするための設置工事にも違いがでてきます。
実際にどのような点が異なることなのか、その違いにより何に注意をするのかを明確にしておきましょう。
そうすることで、視聴できないなどのトラブルを未然に回避することができます。
アンテナ工事は皆同じではない!
地デジアンテナの設置からみると、形状による設置工事方法の相違が生じます。
形状については大きく二種類に分けることができます。
まずアンテナといわれると想像できると思いますが、魚の骨のような形状(UHFアンテナ)で骨にあたる素子の部分が多いほど高感度です。
このアンテナは屋外用になります。
もう一つの種類はデザインアンテナと呼ばれる長方形のボックス状のもので、最近は種類も増えて利用が増えています。
室内外兼用も多く、一見するとアンテナに見えないことも特徴です。
設置工事の内容も前者の屋外用は基本的に屋根の上にポールに立てた設置により、後者のものは壁面に本体を引っかけるように固定をします。
また、ポールに立てる設置や屋根裏などの設置も可能なタイプです。
本体価格も魚の骨タイプの方が安価で、デザイン系は安いものから高いものと幅広くあります。
引き込み工事
一般的な地デジを視聴するための引き込み工事を理解をしておくと、実際の設置をする際に見積書でどの点が特別に必要でプラスの費用となったのかを知ることもできます。
ご自分で設置するケース以外だと業者へ工事を依頼することで、次のような流れで工事が行われてテレビへの接続までの地デジ引き込みを行うことになります。
現地調査から始まり、設置環境を考慮したアンテナ選択と工事になります。
とても重要なのは実は現地調査で、その調査次第で形状や設置方法が選択されるのです。
普通に考えると先ずはアンテナを選んでからとなりますが、地デジの場合は電波状態の調査結果を見ないと最適なアンテナ選択はできません。
お住まいの設置環境が弱電界か中強電界か、周囲に遮へい物となる建物などがあるかによって異なります。
引き込み工事では、アンテナからケーブルを使って室内へと引き込むことになります。
BSはケーブルによって映りが違う?
アンテナに接続されたケーブルについて触れていきます、一般的に75Ωの同軸ケーブルを用いて地デジやBSアンテナから室内へ引き込まれます。
このケーブルの種類は形式として「3C-2v」とか「5C-FBxx」となり、地デジ以前の地上波時代の主流は「3C-2V」や「5C-2V」でした(3Cと5Cの違いは太さ)。
デジタル放送となり信号の高密度化が起きて、アンテナでキャッチした電波を室内へ取り込むため引き回すと従来のケーブルでは損失が大きくて画質が低下する状態になってしまいました。
そこで登場してきたのが損失の少ない「3C-FBxx」「5C-FBxx」なのです、これはBSも同様です。
アンテナから短い距離で接続しても大きな損失にはなりませんが、家中を引き回すとなると従来のケーブルでは視聴ができないことにもなります。
「-2V」系のケーブルを使用せず、「-FB」系であれば、視聴品質に影響がでることはありません。
損失軽減をするのであれば3Cより太い5Cの使用をお勧めします、「-2V」系と比べれば、視聴品質に違いは確実にてできます。
アンテナに接続されたケーブルは地デジ用であればBSでも使用できますので、特に意識する必要はありません。
製品によっては「デジタル放送用」などと記載もあるので、そのタイプは「3C~5C-FB」となり問題なく使用もできるので視聴への影響はないと考えて構いません。
受信した信号を長い距離で勢いを落とさずに終点(テレビ)まで届かせるためには、太いほど通りが良いという考え方になります。
現在のデジタル信号は1300MHz滞と高いため、地上波アナログ時代と比べて高品質なケーブルの使用が必須となるのです。
見た目は同じでも地上波アナログ時代のケーブルを使用しているのでしたら、交換することをお薦めします。
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