
国の大規模プロモーションの効果もあり、一部の山間部を除いてはほぼすべての家庭に地デジアンテナが普及しました。
しかしながら、アンテナ設置の細かい条件や価格の相場は専門家か実際に工事を依頼した人でないかぎりはっきりとはわからないというのが実情です。
このページでは今さら聞けないけれど工事依頼する上では絶対に必要になるアンテナ設置の基礎知識について言及します。

アンテナの基本
まず基本中の基本として、アンテナは消耗品であることを覚えておきましょう。
商品としての寿命は性能や価格によって変わってきますが、通常の方法で使用した場合は約5年~10年程度で考えた方がいいです。
その間に定期的なメンテナンスや部品交換が必要になり、そのための費用ももちろんトータルコストに含まれます。
アンテナを購入する際には本体や部品の価格だけでなく、メンテナンスにかかる費用も加味したうえで商品比較をしましょう。
アンテナが劣化する原因としては、屋根などに設置するタイプであれば強い雨風が考えられます。
家電製品のため水分には弱いのが特徴で、ゲリラ豪雨レベルの風雨に頻繁にさらされると寿命が短くなってしまいます。
屋内や建物の壁面に設置する小型タイプであってもホコリによる劣化はさけられず、使っていくうちに感度が悪くなっていきます。
充分に電波が拾えるはずの場所でも放送の受信ができなくなった場合は買い替えのサインになります。


種類と価格
BS用としては以前よりパラボラアンテナが主流ですが、地デジの場合は八木式アンテナと壁面設置タイプがシェアを分け合っております。
八木式アンテナのほうは空高く突き出る土台と魚の背骨を連想させる受信用突起が特徴で、周辺の電波環境に合わせてグレードをある程度変えられるメリットがあるので現在でも郊外や山間部を含む幅広いエリアで設置されています。
比較的新しいタイプと言えるデザインアンテナは薄型のすっきりした見た目が特徴で、スタイリッシュなその外見から住まいの外観を損なわずに設置できるのが特徴です。
薄くて軽量のためセルフメンテナンスも比較的容易ですが、コンパクトなかわりに受信感度がやや弱いという弱点があります。
性能面では八木式アンテナとほぼ同等とされていますが、遮蔽物の多いエリアでは若干電波を拾いにくくなることは否めません。
価格面で見るとデザインアンテナのほうが少しだけ割高になり、マンションなどの集合住宅では比較的安価な従来型が標準的な選択肢となっているようです。

相場の把握が大事
インターネットでアンテナ工事の会社を探すと、非常に多くの会社が出てきます。
その中には、お客さんを集めるためにありえないような価格を提示しているところもあります。
しかし、ほとんどの場合その広告には罠があり、実際の請求金額とは大幅に違ってきます。
非常に多くのアンテナ工事会社がありますが、実際に請求される額は3万円から10万円といったところが多いです。
地デジアンテナの工事料金を決める要素としては、本体価格、付属品価格、オプション料金があります。
工事に必要な付属品としては本体を固定する金具や同軸ケーブル、壁面設置用金具などがあります。
本体だけでは充分に電波を拾えない場合はブースターが必要になり、これも付属品に含まれます。
最近ではブースター内蔵型のデザインアンテナも販売されており、広いスペースが確保できない場合は有力な選択肢となります。
工事料金というと本体価格と付属品の金額だけを考えがちですが、本格的な設置工事ではオプション料金が発生する場合もあるので気をつけましょう。
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