
アッテネーターという機能がなかなか知られてはいないのですが、
聞きなれない言葉に興味がある人も多いでしょう。
現在発売されているテレビは、アッテネーター機能搭載テレビと非搭載テレビがあります。
アッテネーターとは、
データの質を保ったままアンテナからテレビに送られる信号を弱め、
扱いやすくする装置でして、そのアッテネーターが内蔵されているものがアッテネーターテレビです。
アッテネーターの内部に電波を流れにくくする「抵抗」が内蔵されており、
この抵抗値を変えて電波を減衰させています。
機能が内蔵されていないテレビの場合は、
アッテネーターを単独で購入し、テレビやチューナーの地上デジタル入力端子に挿入して利用できます。
アッテネーターは、電波を増幅させるブースターと反対の機能のある機器です。
電波が弱すぎて映らない場合にはブースターで電波を増幅し、
電波が強すぎて映らない場合はアッテネーターで電波を弱めます。
一般的にテレビが映らない場合にはブースターを使用するケースが多く、
ブースターはすでに試した方もいるかもしれません。
自宅がテレビ中継局の近くの場合や、
ケーブルテレビで受信している場合に電波が強くなる傾向があるため、
アッテネーターで電波を減衰させます。
ほとんどのメーカーで、電波が強すぎる場合には「アンテナ信号が良くありません」「アンテナ信号が強すぎます」などのメッセージがテレビに表示されます。
そういう表示が出る場合や、
四角い粒状のノイズが走ったり画面が停止したりして映像が乱れる場合には、
アッテネーター機能を使用した方が良いでしょう。
テレビのアッテネーター機能は、工場出荷時はオフになっています。
利用する場合は、以下の手順で行います。
テレビの設定画面からアッテネーター機能をONにする
アンテナレベルを確認する
・アンテナレベルが適正になった場合はそのまま使用する
・ONにするとアンテナレベルが下がった場合や変わらない場合は、再びOFFにする

■電波状況が悪く、機能をONにしてもテレビが映らない場合:
①接続機器を確認する
アンテナケーブルは、壁のアンテナ端子から直接テレビに繋がっていない場合があります。
アンテナ端子との間に分波器、分配器や、Blu-rayレコーダーなど他の機器をつないでいる場合は、
間にある機器を順に外してアンテナレベルを確認してみましょう。
接続機器側の問題であれば、機器の交換によって改善するかもしれません。
②追加のアッテネーターを取り付ける
テレビに内蔵されているアッテネーター機能で、
多少下がるものの十分ではない場合は、追加でアッテネーターを取り付けると改善する可能性があります。
市販では取り扱っていないことが多いため、ネットショップで探してみましょう。
規格の違うアッテネーターをセットで購入すると、順に合うものを試せば最適な減衰量を選べます。
アッテネーターは、テレビのプラグに簡単に取り付けられます。
③アンテナの角度を調整する
テレビアンテナから、複数の部屋にまたいでケーブルを配線している場合、
遠い部屋まで電波を届かせるために、大もとの電波を強くする必要があります。
そのためアンテナ端子に近い部屋のテレビは、アンテナレベルが高くなりがちです。
アッテネーターを使用しても効果がない場合は、
アンテナの角度を調整して電波を弱めると改善されます。
アンテナを調整して電波の弱くなってしまった遠い部屋のテレビには、
ブースターを取り付け電波を増幅すれば、どちらも快適に視聴できます。
テレビが綺麗に映らない時は、アンテナが弱い/アンテナの角度が悪いというような事象が多いのですが、
受信感度が強すぎるという場合もございます。
そういった時にはこちらの機能をご利用するのですが、
なかなかご自身で判断したり対応したりというのも難しいかもしれません。
そういった場合は当ブログで紹介させて頂いている業者さんに速やかにご連絡下さいませ。

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