アンテナを新しくつけたり、取り替えようとしたりするときに軽く調べるだけで、
いろいろと用語が出てきます。そのうちのひとつが「利得」です。
普通に生活していたら見慣れない言葉ですし、聞き慣れない言葉なんですけども
アンテナの性能を知る上でとても重要な言葉です。ぜひ参考になれば幸いです。
・利得とは??
利得とはアンテナの性能を表す指標のひとつで、「りとく」と読みます。
分かりやすく言えば、特定の方向からの電波の受信しやすさを表した数値です。
利得の単位はdB(デシベル)で表します。
デシベルとは比率の単位であり、基準となるアンテナを0として、その比率で表します。
例えば、あるアンテナの利得が0デシベルであれば、基準となるアンテナと同じだということです。
もちろんこの数値が、2とか3とか100などといったように、高ければ高いほど性能が良いことを表します。
つまり電波を受信しやすいということになります。
ただし注意して欲しいのが、デシベルは常用対数の計算式で求められるので、次のように表されます。
3dB…基準アンテナの2倍
6dB…基準アンテナの4倍
20dB…基準アンテナの100倍
2dBが2倍ではないので、お間違えのないように!
・重要なのは数値ではなく、設置場所!
①無指向性アンテナ
無指向性アンテナとは、方向性がないという意味で、
どの方向からの電波も受信できるアンテナです。
そのため設置する際には、角度や設置場所で困ることはほとんどありません。
一見、便利に見えるのですが、電波受信感度がそこまで強くありません。
また、必要のない様々な電波を受信してしまうという難点もあります。
身近なところですとラジオがそのように作られており、
ラジオのアンテナにはこの無指向性アンテナが使われることがほとんどです。
たまにラジオを聞いていると、他のチャンネルの音声が聞こえたりしませんか?
それは無指向性アンテナを使っているから起こる現象です。
②指向性アンテナ
一方の指向性アンテナは、一定の方向でのみ電波を受信できるようになっているアンテナです。
一定方向のみなので、必要な電波だけをキャッチすることが出来ます。
テレビ用のアンテナで用いる事が多いです。
利得の話に戻すと、利得の数値が大きい方が受信に関する性能が高くなりますが、
デメリットもあります。それはこの指向性と大きく関係しているからです。
指向性と利得は相対関係にあり、利得が高ければ指向性も高くなります。
つまり高性能のアンテナは、それだけ設置する位置や角度などが厳密になっていくのです。
ですからアンテナは、利得が高いというだけで選んではいけません。
その地域、場所に合ったアンテナを購入する必要があるのです。
ご自身で判断がつかない場合は、アンテナ工事の専門業者に依頼するといいでしょう。
台風の多い地域、周りに高い建物が無く、天災の被害を受けやすい立地など、
ご自宅の状況は様々です。
ちなみに一般的な八木式アンテナの場合、エレメント(素子)と呼ばれる横棒の数が多くなると利得は大きくなり、同時に指向性は高くなります。
そのため、八木式アンテナを設置されるご家庭が多いのですが、最近では外観にこだわりをもつご家庭も多く、
デザインアンテナを希望される方が多いようです。
・利得の調べかた!
ご自宅の利得ってご存じですか?
もしかしたら今以上に最適な場所があるかもしれません。
また、当時は利得が高くても現状は低いかもしれません。
自分の家についているアンテナの利得を調べる方法として最も確実なのは、
アンテナの説明書やカタログを見ることです。必ず利得が記載されているので、すぐに分かるはずです。
もしアンテナの説明書やカタログがない場合は、型番を調べましょう。
ほとんどのアンテナメーカーではホームページで商品の紹介をしています。
利得についても記載されていますので、調べるとすぐに見つけられるはずです。
テレビを見る為には、欠かせないアンテナ!
そしてそのアンテナには欠かせない利得!
調べておいて損は無い事です。
当ブログで紹介させて頂いている業者さんでしたら、親身に丁寧に教えてくれますので、
ご自宅の利得とお得の為にも!
一度ご相談されてみてはいかがでしょうか?
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