ブレーカーが落ちる一番の理由は『電力を使い過ぎた』という事が一番多く身近で発生致します。
例えば消費電力の大きい、電子レンジ(1500W)と炊飯器(1300W)を同時に最大値で使用すれば、あっという間に使用電力は2800Wになってしまいます。
電流値に直すと、28Aになってしまい、同じ回路で使用していれば、
分電盤の安全ブレーカーは落ちてしまいます。
なので、ご家庭内では「炊飯中は、電子レンジを使わない」などのルールが決められていることも多いでしょう。
日本の住宅で使用される一般的な分電盤には、
それぞれ役割の異なる、
アンペアブレーカー、
漏電ブレーカー、
安全ブレーカーの3種類が配置されています。
■アンペアブレーカー
家中すべての部屋で同時に使える電気の量を管理します。
【〇〇A】というように数字とアルファベットのAで記載があると思います。
それを〇〇アンペアと呼びます。
ご自宅で契約しているアンペア数が表記されており、その値を超えて電力を使用することはできません。
契約アンペア数は、東京電力管内であれば、
10、15、20、30、40、50、60A、の中から選ぶことができます。
アンペアブレーカーが落ちてしまった時は、
そのまま復旧しても主要な家電の電源はOFFのまま、
電力だけが回復することが多いです。
エアコンもブレーカーを操作することで、
再び冷暖房運転を開始することはないでしょう。
電気の使い過ぎが原因なので使用している家電を減らす必要がありますが、
そのまま復旧しても問題のないケースが多いです。
■漏電ブレーカー
漏電があった時に検知・作用し、火災が起こらないようにする役目があります。
家電から電気が漏れ出し、
アースに電流が流れる事で、漏電を検知して自動で電源を遮断します。
漏電ブレーカーが落ちてしまった時は、業者さんを呼びましょう。
業者さんの到着まで電気の使用を待てない時は、下記の手順で漏電した回路を特定します。
知識がある方ならまだしも、一般の方であれば下手に触らない方が良いです。
■安全ブレーカー
安全ブレーカーの役目は、家の中の各部屋の電気量の管理です。
各部屋ごとで使える電気の量が決まっている為、
使い過ぎてしまえば安全ブレーカーが落ちます。
すると、それぞれの部屋やエリアのみが停電になるはずです。
過電流保護の容量は15A、もしくは20Aであることが多いです。
接続された配線が、過電流による損傷を防ぐために配置されます。
安全ブレーカーが落ちてしまった時は、使用している家電を減らします。
再びブレーカーが落ちるようなら、家電が故障して内部でショートしている可能性があります。
その部屋やエリアで使用している家電のプラグをコンセントからずべて抜きましょう。
その後、1つずつコンセントを入れて、どの家電が原因なのかを探って下さい。
■どのブレーカーが落ちたのか分からない!
その場合は、まず下記の流れで対応してみてください。
①分電盤ですべてのブレーカーを「OFF」にする。
②コンセントから(問題がありそうな)家電のプラグを抜く。
③アンペアブレーカー ⇒ 漏電ブレーカー ⇒ 安全ブレーカーの順にブレーカーを「ON」にする。
④プラグをコンセントに戻す。
以上の手順を踏んでも改善されない場合は業者さんを早急に呼びましょう。
■ブレーカーが落ちないようにする為には??
・契約アンペアを見直す
これが一番シンプルです。
おそらく契約アンペアが少ないと思われますので、
東京電力に相談される事をお勧め致します。
・同時使用を減らす
消費電力の大きい家電は、同時に使わないように工夫しましょう。
例えば、キッチンまわりの、電子レンジ、炊飯器、電気ケトル、オーブントースター、などは使用時に1000W以上になることも多く、
同時に使用すると簡単に20Aを超えてしまうでしょう。
冷蔵庫+テレビ+エアコンを使っている環境下では、
30Aのアンペアブレーカーでは足りないということも多いです。
また、コンセントにつないだままで待機電力を消費しているケースもあります。
使う頻度が少ない家電は、コンセントから抜いておくと効果的な場合もあります。
夏は台風やゲリラ豪雨などにより、落雷を中心とした天災被害に見舞われる事がしばしばございます。
停電になってしまう事も多く、そういった時に誰だって混乱をしてしまうものです。
まずは落ち着いて対処し、分からない事は下手に触らず、専門業者にすぐ相談をしましょう。
電気が使えないのは当然困ります!
なのでついつい自分で触ってしまう方も多いのですが、
余計ひどい状況になるというご家庭を数えきれないほど見てきました。
当ブログで紹介させて頂いている業者さんでは、アンテナ専門業者さんばかりでございますが、電気の事も当然詳しいです。
そして停電被害に合う場合はアンテナも影響を受ける事が多いです。
お困りの際はぜひ相談されてみてはいかがでしょうか。
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